14:40~16:10
平日の動員だったので、会社から私用外出して終了後会社に戻る。
学校保健会は学校医、学校歯科医などの校医さんたち、保険担当、養護教諭などの会らしい。PTAがこの会にどのようにかかわっているかはよくわからないのだが、おそらくPTA会長が参加していたりするのではないだろうか。
保健会の総会のあとに講演会があり、その講演会への出席をPTAに依頼された。いわゆる「動員」である。
本部から3人が参加、校外からも3人が参加。
講演は
演題:「生きる力を失った子ども~虐待による心理的影響とその対応」
講師:山梨県立大学 人間福祉学部教授 西澤 哲先生
虐待とは:
日本ではもともと子殺しを虐待と呼んでいた。child abuseの訳語として「虐待」を当てたことから虐待の意味が変わってしまった。
子どもへの虐待としては社会の対応の順番で言うと
- 身体的虐待
- ネグレクト
- 性的虐待
- 心理的虐待
その他に認知され始めた特殊な虐待
- 乳児揺すぶられ症候群
- 代理者によるミュンヒハウゼン症候群
体罰は「恐怖」や「痛み」による行動制御
しつけは「他律」から「自律」へ。自分でできるようになる手助け。
虐待を受けた子どもの50~70%に愛着の問題がある。愛着とは信頼できる大人との精神的な結びつき。
反応性愛着障害
- 脱抑制型:過剰な親密性
- 抑制型:過剰防衛
たとえば、
反応性愛着障害(幼児期)→注意欠陥多動性障害(小学校低学年)→行為障害(小学校高学年)→反社会性人格障害
という転帰がある。最後の段階に至るのは全体の20%。本当のADHDではないのだがそのような診断を受けてしまうケース。
「医療化」:医療の問題とすることで周りのケアがなくなる。
学校の課題
- 学校教育は親との協力があるが、この前提が適用できない親もいる。
- 子どもを「抱える空間」が必要
- 子どもは学力がないわけではない。学力遅滞によるハンデ。「家庭教育」がない子どもたち
- ADHDや高機能自閉症障害の過剰診断
感想:
子ども時代を幸せに過ごすことが何よりも「いい大人」を育てることにつながるのだ。今の「子育て支援」の話はその部分は「家庭におまかせ」な気がする。虐待されている児童の家庭に積極的にかかわって行く「覚悟」というか強い気持ちが地域・社会の側に必要になってきているのではないだろうか。
というようなことを感じた講演だった。
所用時間:14:40~16:10 (1時間20分)